国税専門官

国税専門官

 

 国税専門官の資格は、国税庁の地方組織である国税局や税務署に所属し、税のスペシャリストとして、会社や個人である納税義務者によって申告、納税が適正に行われたか調査したり、滞納された税金の督促、徴収などを行ないます。

 

国が課す税金である所得税、法人税、相続税などの直接中央税と、消費税、酒税などの間接中央税からなる国税全般を取り扱っています。

 

よくテレビのニュースで脱税事件が報道されると、個人宅や企業に黒のスーツを着た人が出入りしている姿を見かけますが、あれは国税専門官が脱税嫌疑者に対して家宅捜索などの強制調査を行なっている場面です。

 

国税専門官は納税義務者である個人や会社等を訪問し、申告が適正に行なわれているかを調査すると共に、申告・納税に関する指導などを行う国税調査官、滞納された税金を徴収する国税徴収官、脱税が発見された場合に裁判所からの令状に基づいた強制的捜査を行い、検察官に脱税犯として告発する国税査察官の3種類に分けられますが、国税査察官は通称Gメンやマルサとも呼ばれています。

 

受験資格は、@.受験する年の4月1日現在の年齢が21歳以上29歳未満の者、A.21歳未満で大学を卒業したか、あるいは卒業予定者、B.人事院がAに掲げる者と同等の資格があると認定した者となっています。

 

試験内容は1次試験と2次試験に分かれ、1次試験は教養試験が選択式、専門試験は選択式と記述式とがあります。
そして2次試験では面接と身体検査が行なわれます。
合格率は他の公務員試験に比べて20%程度とかなり高く、給与も国家2種の資格よりも10%程高く、またある程度の年齢までは国家1種の採用者よりも給料が高いため、講座にも人気があります。

 

国税専門官の資格試験は何といっても合格率が高く、また安定した職場として公務員の中でも狙い目だと思います。

 

通信・通学講座もたくさんありますので、独学ではなく、資格を取得されようとしている方には講座の受講をお勧めします。
1年間で約30万円ぐらいと多少高い感じはしますが、取りやすい資格ですので一度挑戦してみるのもいいのではないかと思います。

 

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国税専門官関連エントリー

国家公務員1種
国家公務員とは国によって任命された、国の公務に従事する職員のことで、特別職と一般職の2つに分けられます。また種類別には1種、2種、3種に分類されますが、国家公務員1種は高級官僚職に就くエリートのことを指します。
国家公務員2種
国家公務員2種の資格試験講座は、1種に比べて1年間の長期講座が多く、受講料はスクー ルによって違いますが、大体30〜35万円ぐらいで受けられます。
国家公務員3種
国家公務員3種の資格は、職場が安定しているうえ、受かりやすい資格でもあるため人気があります。そのため通信、通学講座も充実しています。
国会議員政策担当秘書
国会議員政策担当秘書の資格とは、国会議員の公設秘書として国会議員の政策立案、および立法活動などを補佐する役割を持った専門職の資格のことです。
国立国会図書館職員
国立国会図書館職員の資格にはT種、U種、V種、V種技術の4種類があり、受験資格はそれぞれ若干の違いがありますが、独学では合格はほとんど難しいといわれています。
文化庁発掘調査研究職員
文化庁発掘調査研究職員の資格試験の合格率は他の国家公務員とあまり変わりませんが、難易度はそれほど高くなく、給与は国家公務員T種の資格所持者とほぼ同じです。
社会教育主事
社会教育主事の受験資格は4つに分けられ、かなり厳しいように思われますが、試験の合格率は10%ほどで、国家公務員試験に比べると易しく取りやすい資格であるといえます。
労働基準監督官
労働基準監督官は定期監督、申告監督、災害時監督・災害調査、再監督などに分けられ、定期的に工場や事業所に立ち入り、帳簿・書類の点検、調査、設備機械や器具などの性能および安全装置の検査などを行ないます。
国税専門官
国税専門官の資格試験は何といっても合格率が高く、また安定した職場として、公務員の中で も狙い目であるといえます。
法務教官
法務教官とは法務省に所属した国家公務員であり、法務省各矯正管区の少年院や少年鑑別所において、非行を犯した少年に対して矯正教育を行なうことを職務とします。
刑務官
刑務官は公務員職なので、講座も多数開かれていて、1年ぐらい通信講座やセミナーを通してみっちりと勉強すれば、合格するのはそう難しくはありません。
衆議院事務局職員
衆議院事務局とは衆議院を補佐するための機関で、衆議院の事務を執行するための役割を果たします。その機関で衆議院の議院活動を補佐する資格を持った者が衆議院事務局職員です。
参議院事務局職員
参議院事務局職員の資格は、衆議院事務局職員と同じく政治に深く関連した特別職の国家 公務員ですが、参議院事務局で参議院の議院活動を補佐する役割を随行します。
裁判所事務官
裁判所事務官とは、裁判所内の事務局に配置され、裁判を合理的かつ効率的に運用してい くために、総務課、人事課、会計課、資料課などで裁判の手続きや訴状の受付、一般会計事務など司法行政全般にわたった業務に従事する国家公務員の資格です。
家庭裁判所調査官補T種
家庭裁判所調査官補T種の具体的な仕事内容は、家事係では離婚や財産相続など家族、親族間に起こった紛争などについて当事者やその他関係者との面接及び調査を行い、裁判に必要な報告書類の作成などを手がけます。