国家公務員1種
国家公務員とは、国が管轄する行政機関に勤務する者や特定独立行政法人に勤務する者、または国家公務員法が適用される者など、国によって任命され、国の公務に従事する職員のことをいいますが、国家公務員は特別職と一般職の2つに分類されます。
公務員試験の資格講座は大学生の間では非常に人気があり、資格講座の中では、この数年間ずっとトップの座を保ち続けていますが、何よりも不景気の中にあっても、企業のように潰れる心配がなく、安定しているというのが人気のある大きな理由であるといえるでしょう。
国家公務員の一般職には1種、2種、3種の3つの種類がありますが、1種は試験問題のレベルが具体的に、大学卒業段階の知識や技術及びその応用能力が必要とされ、大学院卒業レベルの問題も出題されるなど、難易度においては最も高いと言われています。
しかしその分、採用されると同時に上位階級である主任クラスを任されたり、最短の昇進速度によって早く出世できるように規定されているなど、受ける恵みも大きいものがあります。国家公務員試験の1種合格者は俗にキャリアと呼ばれ、一度採用されれば、将来が保障されたのも同然であると言えます。
国家公務員1種の資格を取ると、政府の行政機関および地方に置かれる出先機関での課長、局長といった責任ある地位に着くことが約束され、正に順風満帆のエリートコースを進んでいくことができます。ただ他の職種に比べると採用枠は決して広いとはいえませんが、研修システムが充実していて、海外研修プログラムなどが導入されています。
主な仕事内容としては、各省庁での政策企画の立案、法律ならびに諸制度の改正、大臣の答弁資料作成など、国家の行政に関する非常に重要な業務を任されます。そのため高度な業務処理能力が要求され、普通の公務員とは違って、勤務形態はかなりハードで忙しいものとなります。
国家公務員1種の資格試験講座は、一般的に一週間ぐらいの日程で行われる短期講座が多く、受講料は約3万円ぐらいです。資格試験の受験資格は、受験する年の年齢が、4月1日で21歳以上で33歳未満の者、21歳未満の場合で大学を卒業、または翌年卒業の見込みがある者となっています。試験には第一次試験(選択式)と第二次試験(記述式)とがあり、申し込み期間は4月の上旬まで、合格発表は6月の下旬となっています。合格率は約7%と非常に難しいため、計画性を持って勉強に取り組み、入り念に受験準備をしておく必要があります。
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- 国家公務員1種
- 国家公務員とは国によって任命された、国の公務に従事する職員のことで、特別職と一般職の2つに分けられます。また種類別には1種、2種、3種に分類されますが、国家公務員1種は高級官僚職に就くエリートのことを指します。
- 国家公務員2種
- 国家公務員2種の資格試験講座は、1種に比べて1年間の長期講座が多く、受講料はスクー ルによって違いますが、大体30〜35万円ぐらいで受けられます。
- 国家公務員3種
- 国家公務員3種の資格は、職場が安定しているうえ、受かりやすい資格でもあるため人気があります。そのため通信、通学講座も充実しています。
- 国会議員政策担当秘書
- 国会議員政策担当秘書の資格とは、国会議員の公設秘書として国会議員の政策立案、および立法活動などを補佐する役割を持った専門職の資格のことです。
- 国立国会図書館職員
- 国立国会図書館職員の資格にはT種、U種、V種、V種技術の4種類があり、受験資格はそれぞれ若干の違いがありますが、独学では合格はほとんど難しいといわれています。
- 文化庁発掘調査研究職員
- 文化庁発掘調査研究職員の資格試験の合格率は他の国家公務員とあまり変わりませんが、難易度はそれほど高くなく、給与は国家公務員T種の資格所持者とほぼ同じです。
- 社会教育主事
- 社会教育主事の受験資格は4つに分けられ、かなり厳しいように思われますが、試験の合格率は10%ほどで、国家公務員試験に比べると易しく取りやすい資格であるといえます。
- 労働基準監督官
- 労働基準監督官は定期監督、申告監督、災害時監督・災害調査、再監督などに分けられ、定期的に工場や事業所に立ち入り、帳簿・書類の点検、調査、設備機械や器具などの性能および安全装置の検査などを行ないます。
- 国税専門官
- 国税専門官の資格試験は何といっても合格率が高く、また安定した職場として、公務員の中で も狙い目であるといえます。
- 法務教官
- 法務教官とは法務省に所属した国家公務員であり、法務省各矯正管区の少年院や少年鑑別所において、非行を犯した少年に対して矯正教育を行なうことを職務とします。
- 刑務官
- 刑務官は公務員職なので、講座も多数開かれていて、1年ぐらい通信講座やセミナーを通してみっちりと勉強すれば、合格するのはそう難しくはありません。
- 衆議院事務局職員
- 衆議院事務局とは衆議院を補佐するための機関で、衆議院の事務を執行するための役割を果たします。その機関で衆議院の議院活動を補佐する資格を持った者が衆議院事務局職員です。
- 参議院事務局職員
- 参議院事務局職員の資格は、衆議院事務局職員と同じく政治に深く関連した特別職の国家 公務員ですが、参議院事務局で参議院の議院活動を補佐する役割を随行します。
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- 家庭裁判所調査官補T種
- 家庭裁判所調査官補T種の具体的な仕事内容は、家事係では離婚や財産相続など家族、親族間に起こった紛争などについて当事者やその他関係者との面接及び調査を行い、裁判に必要な報告書類の作成などを手がけます。