法務教官
法務教官とは法務省に所属した国家公務員であり、法務省各矯正管区の少年院や少年鑑別所において、非行を犯した少年に対して矯正教育を行なうことを職務とします。
具体的な仕事内容としては、犯罪を犯した少年が家庭裁判所で審判を受けるまでの期間、収容されるようになる少年鑑別所で少年の身柄を保護し、少年が安心して審判を受けられるよう心情の安定化を図ると同時に、面接、相談を行ないながら改善の可能性や問題性などを探り、少年に更正の余地があるかどうかを見極めます。
また少年院においては、少年を円滑に社会に復帰させるために生活指導やレクリエーション指導、教化指導などを行なうと共に監護業務にも従事します。
よくテレビドラマなどで、教師が不良学生を更正させる感動的な場面を見ることがありますが、ドラマを見て自分もああいうことをやってみたいと思ったことのある方が、多少なりともいると思います。
法務教官の役割は、非行を犯した少年を更正させ、社会に復帰させることを任務としています。
人を更正させることに生きがいを感じられる方は、一度挑戦してみる価値があると思います。
公安職であるため、給料は行政職公務員よりも多少高めで、また勤務地においては本人の希望が反映されるので、人気のある資格のうちの一つです。
合格率は、男子被収容者を対象とした法務教官Aは約15%、女子被収容者を対象とした法務教官Bは約10%と割と高く、試験の難易度は大学卒業レベルです。
受験資格は受験する年の4月1日現在、年齢が21歳以上29歳未満で、大学を卒業または卒業見込みの者か、あるいは21歳未満で短大か高等専門学校を卒業、または卒業見込みの者となっています。
性別の区分は教官Aは男性、教官Bは女性に限られます。
他の公務員試験に比べたら合格率は高いといえますが、それでも独学では合格はほとんど難しいと思われますので、講座の受講をお勧めします。
やはり通信、通学講座を受講することが合格への最短距離であり、合格を確実にするものと思います。
ただ法務教官の講座を扱っているスクールはあまり多くありませんが、それでもネットで探せばいくつか見つかると思います。
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- 国家公務員2種の資格試験講座は、1種に比べて1年間の長期講座が多く、受講料はスクー ルによって違いますが、大体30〜35万円ぐらいで受けられます。
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- 労働基準監督官は定期監督、申告監督、災害時監督・災害調査、再監督などに分けられ、定期的に工場や事業所に立ち入り、帳簿・書類の点検、調査、設備機械や器具などの性能および安全装置の検査などを行ないます。
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